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推薦コメント

しめさば / 『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』(スニーカー文庫刊)/仮テキスト仮テキスト信頼を失い、友情を壊すものである反面、人を楽しませ、救いにすらなることもあります。そして作家、クリエイターなんて仕事はまさにそのウソの集合体であり、抱いた妄想や願望を形にして世に送り出しているわけで、なんともいかがわしく危なっかしい限りです。しかし、そのウソを素晴らしいものにしようという気持ちだけは、紛れもなく本物であり、作品に触れたことで生まれる感情もまた、偽りのないものです。 本作は、キラキラした青春譚の中に、多くのウソをちりばめています。ところが、そのウソがキャラクターたちに豊かな表情を与え、みずみずしい感情を弾けさせています。ものを作るなんて嘘っぱちだ、だけどその奥底にある感情だけは本物だろう? そんな問いかけがされているようです。ウソだらけの話なのに、全編にわたってあまりにも爽やかなのは、その信じる一点が常に鮮明だからかもしれません。高校生たちの織りなすストーリーの中に、クリエイティブの持つ欺瞞と楽しさが表されている……というのは、いささかうがった見方でしょうか。 青を欺く──いいタイトルです。読み終わった後で反芻すると、様々な味を感じられますね。
木緒なち / 『ぼくたちのリメイク』(MF文庫J刊)/ ウソというのは本当におもしろいもので、信頼を失い、友情を壊すものである反面、人を楽しませ、救いにすらなることもあります。そして作家、クリエイターなんて仕事はまさにそのウソの集合体であり、抱いた妄想や願望を形にして世に送り出しているわけで、なんともいかがわしく危なっかしい限りです。しかし、そのウソを素晴らしいものにしようという気持ちだけは、紛れもなく本物であり、作品に触れたことで生まれる感情もまた、偽りのないものです。 本作は、キラキラした青春譚の中に、多くのウソをちりばめています。ところが、そのウソがキャラクターたちに豊かな表情を与え、みずみずしい感情を弾けさせています。ものを作るなんて嘘っぱちだ、だけどその奥底にある感情だけは本物だろう? そんな問いかけがされているようです。ウソだらけの話なのに、全編にわたってあまりにも爽やかなのは、その信じる一点が常に鮮明だからかもしれません。高校生たちの織りなすストーリーの中に、クリエイティブの持つ欺瞞と楽しさが表されている……というのは、いささかうがった見方でしょうか。 青を欺く──いいタイトルです。読み終わった後で反芻すると、様々な味を感じられますね。
花間燈 / 『可愛ければ変態でも好きになってくれますか?』『ランジェリーガールをお気に召すまま』(MF文庫J刊)/ まず本作の主人公は大嘘つきです。これが本当に息をするように壮大な嘘をつくとんだ嘘つき野郎なのですが、その能力に目をつけたヒロインが彼を役者としてスカウトし、自主制作映画を撮るというのが大まかな内容で、主人公の武器である「ウソ」をテーマに物語が進行します。そしてこのヒロインがとにかくパワフル。強気で強引でアグレッシブで、目的のためなら手段を選ばずどんな手間も惜しまず持ち前の行動力でどこまでも突き進みます。そんな彼女ですが自由奔放に見えて実は繊細で臆病な一面があり、時おり見せる乙女な表情が愛らしくまさに小悪魔。 その他のキャラもメイン級から端役に至るまで非常に個性的で、日常パートでは彼らのコミカルな会話劇にくすりとさせられ、中盤以降は登場人物達の映画制作にかける情熱に胸が熱くなりました。特に十代の不安定な感情をぐちゃぐちゃに煮詰めたような終盤の展開は必見。 どうしてテーマが「ウソ」なのか、『青を欺く』を読み終えた時、そこに込められた意味に気付くはずです。

特典

あらすじ

俺、城原千太郎はウソつきだ。空っぽな自分は表に出さず、他人の仮面を被って毎日をやり過ごす。だがそんな高校生活はある日、小悪魔かわいい後輩女子・霧乃雫に打ち砕かれた。『映画監督』の霧乃は「ウソつきは、役者のはじまりです!」と俺を自主制作映画に引きずり込む。しかも期待でキラキラした顔で撮りたがるのは、俺が演じる「最高にイケてる役」!?加えて学級の人気者だが本性はサバサバ系女優の桜に、体育会系のボス・石田もチームに入り撮影はスタート。しかし、とあるトラブルから映画作りは難航してしまう。その裏には霧乃の隠し持った想いが──?ウソだらけで、間違って。でも、この青春はきっと止まらない。

キャラクター

城原千太郎(きはら・せんたろう)
霧乃雫(きりの・しずく)
桜はるか(さくら・はるか)
石田鉄人(いしだ・てつひと)

書籍情報

青を欺く

著者:三船いずれ イラスト:ぶーた

ISBN:9784046831507

俺たちの青春は、正しくない

「ウソつきは、役者のはじまりです!」ウソで日々をやり過ごす空っぽな高校生・城原千太郎は、小悪魔な後輩女子・霧乃雫が監督する映画に出演することに。しかし制作は難航、霧乃にも何か秘密があるようで──?