
【魔法騎士ガルム】
体内の錬素を自在に操り超常の技——《魔法》を駆使する存在。
【魔法騎器デバイス】
魔法騎士が魔法を発動させるための機械。
あらかじめ組んだ文章データの魔法式をコンパイルし、己の肉体から発せられた錬素を反応させることで世界が記憶する「奇跡」を再現できる。
【錬素】
超高密度な情報体。地球という星の記憶を保存した自然界の記録媒体。
人間の体内にも常に存在し、地球の記憶を蓄積し続けている。
魔法騎士の異能の源である。
【錬脈れんみゃく】
人体に存在する錬素ネットワークの中継点。血液と同じように流れている。これを断たれたり、流れを阻害されると魔法騎士は不調をきたし、気絶、最悪の場合は死に至る。
【錬核武装】
魔法騎器による特殊式と触媒を併せて発動する魔法騎士の奥の手。
歴史上の偉人や伝説の英雄、物語の登場人物など、地球に強い存在感を刻んだ者の力を錬素から抽出することでそれらの力を借りる。
【人類再生機構・凰花おうか】
人類の唯一の生存圏である地下世界の総称。
3つの主要階層から成る重層型の建造物で、地上に近い順から順に「エンド・ミドル・ボトム」と呼称される。環境維持システムが作動しているため、新鮮な空気の循環、疑似的な空と太陽光、四季の巡り等、地上に住んでいると錯覚してしまうような環境が再現されている。
【ロータス・ボトム第一魔法騎士学園】
冬真や雪奈たちが通うことになった学園。
第一〜第十二まである学園のひとつ。
将来を嘱望された優秀な魔法騎士候補生たちが集まっている。
【地底学園都市ロータス・ボトム】
学生たちが暮らす地底都市のこと。
地上から最も離れた場所に位置する人類の生活区分。
胞子獣に抗うための力を育成しており、魔法騎士の才能にあふれた子どもたちは皆ここに送られ、人類の未来を守るべく能力を磨くことになる。
【胞子獣ベノムスダーム】
人類を滅亡寸前まで追い詰めた謎の寄生生物。
寄生先の生物の錬素を吸収し、その性質によって姿カタチを変える。
死亡する際に白い胞子を噴出する。胞子を呼吸器に吸い込んだ者は感染し、自らも胞子獣となってしまう。
その大きさや危険度などからステージ1〜5の5段階で分類されている。
【天使の綿毛】
胞子獣が死後に放出する汚染物質が降り注ぐ現象。
皮膚に触れれば体温で溶け、吸い込めば呼吸器を犯して『死』よりなお悍ましい結果をもたらす。
【統括生徒会】
地底学園都市ロータス・ボトム全域を統治する生徒会。グラン・マリアが統括生徒会長を務める。
【ヘヴンリー・ロウズ】
統括生徒会長グラン・マリアの私兵とも呼べる精鋭騎士団。全員がAランク以上の学生で構成され、グラン・マリア本人を含めた19人ものSランク魔法騎士を擁する。
【屠龍焔聖剣ゲオルギウス】
カチュアが操る錬核武装。竜殺しの逸話を持つ聖人の記憶を宿した錬核武装。炎の大剣である。
【女神の唄ゴスペルソング】
アレイナの固有絶技。あらゆる傷や病を回復して元の状態に戻す。
【玉散三氷・村雨ぎょくさん さんびょう・むらさめ】
雪奈の操る錬核武装。《玉散》と《三氷》の二刀を合わせて《村雨》と呼ばれる刀。
【帰蝶焔刃きちょうえんじん】
セリカが操る錬核武装。戦国の覇者、織田信長の妻たる炎の姫の力を借りる。
【飛翔盤】
竜騎の魔法騎士が操る補助騎具(アーティファクト)。
【白麗種はくれいしゅ】
かつて欧米諸国等に暮らしていた人種。白い肌と青い目が特徴的。
【東亜種とうあしゅ】
かつてアジア諸国等に暮らしていた人種。黒い髪と黒い髪、黄色の肌が特徴的。
【位階クラス】
錬素の性質によって6つに分けられた魔導騎士の属性。
「武傑」「光聖」「竜騎」「機巧」「凶魔」「俊影」の6種類。

理想の娘なら世界最強でも可愛がってくれますか?3
無敵の父VS最強の娘
冬真と雪奈、究極の父娘喧嘩が開幕する——!
史上最高ステータスの最強Sランクとして第一魔法騎士学園に入学した白銀雪奈の父・冬真は、陰の特殊部隊のエースを担い人知れず世界の平和を維持していた。
だが、学園を統べる統括生徒会長グラン・マリアの謀略により人類の半数以上が敵に回り、愛娘・雪奈と刃を向け合う状況に陥ってしまい……?
一方、囚われのカチュアやロンメルは各々に暗躍し、黒子やアレイナも己が役割を果たすため動き出す。
「俺は全てを殺してきた。人類も、胞子獣も、そして俺自身すらも。絶対のルールを、縛りを破らねばならない相手は——君が、初めてだ」
最愛の娘、大切な仲間のため、人類存亡の危機を前に、無敵の父が真の実力を解放する!

理想の娘なら世界最強でも可愛がってくれますか?2
冬真率いる陰の実力者集団《名無し》が今、
テロリスト粛清のために動き出す!
史上最高ステータス値を記録し、最強のSランクとして《第一魔法騎士学園》に入学した白銀雪奈。
その父であり、表向きDランクの専業主夫である冬真は、人知れず陰の特殊部隊のエースとして世界の平和を維持していた。
だが、友を失った雪奈は学園最強の騎士団《ヘヴンリー・ロウズ》への入隊を望み、二人は新たな戦いへと巻き込まれていく——!
「戦争を経験したら……お父様の思う、いい子の雪奈じゃ、いられないかも、しれませんよ?」
「今までも、これからも。雪奈は俺の最高の娘だよ」
自立を望む尊い心につけ込まれ、地獄と化した戦地に向かう娘を救うために、無敵の父が真の実力を発揮する——!

理想の娘なら世界最強でも可愛がってくれますか?
無敵の父と最強の娘
平凡なDランクのお父様に隠された真の実力とは……?
白銀冬真は救世主である。
――今はありふれた専業主夫だが。
人類再生機構・凰花。
そこは胞子獣との戦いに敗北し、地下へと追われた人類に残された最後の生存圏であり、最下層の《学園都市》では人々の唯一の希望たる《魔法騎士》が育成されていた。
中でも特にエリートが集まる《第一魔法騎士学園》に冬真の娘・白銀雪奈は試験で史上最高のステータス値を記録し、最強のSランクとして入学する。
戦場を離れた後、静かに成長を見守ってきた愛娘の姿に涙する冬真だったが、ある日彼に極秘の指令が下る。
「娘とともに学園に通え。これは、特務指令だ」
世界最強の娘と、表向き一般人の父。
二人の尊い絆と、波乱の物語が始まる!