純白と黄金

喧嘩最強 人生を戦う全ての仲間に捧ぐ────真の強さを希求する物語。

著者:夏目純白

イラスト:ももこ キャラクター原案:らたん

純白と黄金

1巻1月25日発売

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TOPICS

SPECIAL

  • アニメイト 夏目純白書き下ろしSS入り4Pリーフレット SSタイトル:喧嘩都市サーキット
  • ゲーマーズ 夏目純白書き下ろしSS入り4Pブックレット SSタイトル:ヤンキー銭湯のマナー
  • メロンブックス 夏目純白書き下ろしSS入りブックカバー SSタイトル:国語の時間
  • とらのあな 夏目純白書き下ろしSS入り4Pリーフレット SSタイトル:消えた人形
  • 電子書籍 夏目純白書き下ろしSS入り SSタイトル:野良猫のシマ争い

STORY

《純白の悪魔》それは最強と称された少年の異名。 ヤンキーの聖地・東北で100人の敵を叩き潰した後でさえも彼のシャツには、返り血一つ存在しなかった。 数多の伝説と偉業によりその名は全国に轟き、遠くない未来に全てのヤンキーが彼の舎弟になるだろうと囁かれていたが…… ある日、彼は姿を消した。 時は流れ、ヤンキー全盛時代。 東京最大の喧嘩都市・猫丘区では第二の《純白の悪魔》を生み出すため、六つの高校が参戦する盛大な喧嘩が始まろうとしていた。 そんな狂騒の最中、一人のオタクの少年が猫丘区に降り立った。 名を安室レンジ。 かつて圧倒的な力で東北の頂点に君臨し、ヤンキーを引退した《純白の悪魔》だった——。

OPENING

ヤンキー全盛時代。日本国。東北地方。そこには、荒廃を極めた地獄があった。 秩序のない暗黒の時代は東北という地を確実に崩壊へと導いていた。土地の大部分は人の住む土地ではなくなり、元々住んでいた人々は次第に南下していった。ヤンキーの侵攻が東北の境界を越えようかという時。 その地に悪魔が舞い降りた。 彼は精鋭のヤンキー100人を相手に返り血一つなく勝利した。特徴的な赤い髪に鬼の形相。付けられた異名は《純白の悪魔》。伝説の始まりだった。彼は南から北上する形で東北地方を制圧していった。数々の伝説を打ち立て、地獄にはやがて秩序が生まれた。《純白の悪魔》の名は東北を越えて全国に広まり、やがて遠くない未来にすべてのヤンキーが舎弟になるだろうと囁かれていたが…… ある日突然、彼は姿を消した。 世は空前のヤンキーブーム。全国のヤンキーが《純白の悪魔》を伝説と崇めていた。東京都猫丘区。史上最悪の喧嘩都市と呼ばれたその地も例外ではなく、第二の純白の悪魔を生み出すためにヤンキーの祭典が行われていた。頂点を決めるための盛大な喧嘩に集うのは六つの高校。各高校は自校を示す色を持っていたが、その中に白はない。《純白》は己の拳で勝ち取らなければならないのだ。 圧黄高校の色は、手段を選ばない決意の黄。緑織農業高校の色は、自然を操る生命の緑。青火総合芸術高校の色は、強烈な個性の青。紫想学園の色は、追随を許さない知性の紫。赤里襖高校の色は、闇の世界に滴る血の赤。黒淵高校の色は、最強に強いプライドの黒。 どの高校にも異名を持つヤンキーが存在する。中でも猫丘区で知られるのは、ジュニアヤンキー時代に名を馳せたチーム。 名を《天下逆上》という。 チームは異名を持つ六人で構成され、一人一人が一騎当千の実力を誇っていた。彼らは高校進学を機にチームを解散し、純白を目指す六つの高校に散った。 《先天性不良》赤城ザクラ。邪気威を纏って生まれ落ちた生来の怪物。《凶拳彗星》土塔ハジメ。己の拳一つで至難を打ち砕く無限の挑戦者。《雷鳴指揮官》威風カズマ。幻影に取り憑かれ愚民を従えた孤独な王。《爆発音源》我田リュウジ。魂を打ち鳴らし極限を求める音の探求者。《叛逆思考》傲岸モンジュ。秩序のために秩序を破壊する愚かな賢者。《絶望遊戯》覇乱ガウス。消えない寂寞を埋め続ける無邪気な暗殺者。 この中から第二の《純白の悪魔》が現れる。多くのヤンキーがそう信じていた。そんな気運が高まってきた時だった。 東北から一人の男が猫丘区にやってきた。彼はヤンキーとは無縁な見た目をした日陰者だった。そんな彼を猫丘区のヤンキーたちは罵った。 しかし、その正体は————。 彼の存在によって猫丘区の均衡は崩れ始める。陰謀渦巻く祭典の行く末は、天国か、地獄か。最強のヤンキーによる新たなる伝説がはじまる。

KEYWORDS

  • ヤンキー 常人とは一線を画す身体能力を持った者たちの総称。街を破壊し、人に暴力を振るい、社会を脅かす無法者だと思われがちな典型的なイメージ通りのヤンキーも多いが、伝統を持った本物のヤンキーは想いをぶつけ合うために拳を振るい喧嘩をする。実はこのようなヤンキーたちが素性を隠し、この国を支えているということに多くの国民は気づいていない。日本のヤンキーの起源は東北にあると言われている。
  • 汎用ヤンキー 能力が平凡すぎて特筆すべき点がなく、十把一絡げにしたところで誰も困ることのないそこらへんにいるようなヤンキーのことを指す。一方で、猫丘区のヤンキーのほとんどが汎用ヤンキーであるため、ヤンキーという集団形成のためには欠かせない存在でもあると言える。高校を背負って立つヤンキーは筆頭ヤンキー、筆頭ヤンキーの右腕、左腕、右脚、左脚くらいまでのヤンキーは準筆頭ヤンキーと呼ばれる。準筆頭ヤンキーの中には、勝手に自称している者も多いという。
  • カチコミル ヤンキー限定SNS。登録したアカウントは自由に発言をしてタイムラインを形成できる。《純白の悪魔》を真似した鬼の形相はヤンキーたちの間で大流行している自撮りの表情で、そうしたカチコミルで映えるような写真はカチコ映えと呼ばれている。その他に「トピック」と呼ばれる入退室のない誰でも自由に発言ができるチャットや、特定のアカウントを指定してチャットができる「専用部屋」という機能もある。アカウント登録の際、ヤンキーはデータベースに登録され、しばらくの活動の後、等級が決定する。特別な事情を除き、ヤンキーはD級からS級までが存在している。さらに、猫丘区のヤンキー限定でシマトリーのマップ機能がある。カチコミルは天才のヤンキーが一人で作ったと言われているが、いまだに日夜アップデートが行われているようだ。
  • シマトリー カチコミルと連動して東京都猫丘区で行われるヤンキーの祭典。猫丘区の高校に所属するヤンキーたちが、六つの陣営に分かれてシマ取り合戦を行う。すべてのシマを取り切った高校が優勝し、かつて東北で姿を消したと言われる《純白の悪魔》に成り代われると言われている。その称号以外に報酬はないが、ヤンキーたちにとってはその称号が何よりも重要なのである。
  • 《邪気威》 ヤンキーが持つオーラのようなもの。素質のある一般人でもヤンキーになるまで発現することはないが、ヤンキーを辞めて元ヤンになっても消えることはない。等級の高いヤンキーほど《邪気威》を自由自在に操ることができ、身体能力の向上、回復力、関節痛、冷え性、頭痛、肩こりなど、あらゆる健康促進に役立つこともある。《邪気威》の性質はヤンキーによって様々で、必ずしも《邪気威》の総量が多い=喧嘩が強いということにはならない。
  • 《寂光刹那の境地》 ヤンキーの到達すべき領域と言われていてる。この世に存在するあらゆるものは常に変化を続けている。常人はその変化を一秒単位でしか認識できないが、《寂光刹那の境地》に到達したヤンキーは〇・一秒単位で認識し、その中でも自由に動くことができる。一流のアスリートが無意識に習得する類い稀な動体視力に近いもの。そして、これこそが、一流のヤンキーに求められる最低条件である。
  • 猫丘区 ヤンキー全盛時代において戦後最大の荒廃を極めたと言われている喧嘩都市。その中は六つのエリアに分けられている。中には一般人が仕事のために訪れることもあるギリギリ治安が良いと言えるエリアがある一方で、ヤンキーですら踏み入れるだけで命の保証はないような危険なエリアもある。日夜、ヤンキーたちが喧嘩を繰り広げている。
  • 東北地方 とうに荒廃という尺度では語ることができなくなった治安の存在しない地方。最南端の一部を除き、東北ではあらゆるインフラが崩壊していて、現代においては地獄の様相を呈している。本物の実力を備えた最強に強いヤンキーたちの巣窟で、一般人が足を踏み入れることは推奨されていない。かつて《純白の悪魔》が生まれ、消えた地でもある。

CHARACTER

  • 安室レンジ(あむろ・れんじ) 東北出身の陰キャオタク。 高校進学を機に東京都最大の喧嘩都市・猫丘区に引っ越す。ヤンキーが蔓延る喧嘩都市も彼にとっては何の問題もない。東北で失踪したという伝説のヤンキー《純白の悪魔》とは、安室レンジ——その人なのだから。「これがヤンキー? 弱すぎる。陽キャの間違いだろ」
  • 鬼津アオイ(おにつ・あおい) 猫丘区に住む黒淵高校の金髪ヤンキー。 喧嘩都市と呼ばれる猫丘区をいつか善良なヤンキー文化の発信地にするという野望を持っている。 そのために仲間を集め、自らも認めてもらえるように強さを追求する。 猫が好き。猫の鳴き真似も好き。「よし、喧嘩しよう! 私が勝ったら、仲間になってくれ!」
  • 赤城ザクラ(あかぎ・ざくら)《天下逆上》の一人《先天性不良》の異名を持つ黒淵高校の筆頭ヤンキー。 恵まれた体躯と威圧的な言動が特徴。 しかし、彼の強さの理由は別のところにあるのかもしれない。 己の歩む道が誤りだと気づいた時に軌道修正する柔軟性を持っている。「拳で語るには……俺はあとどれだけ強くならなきゃいけないんだろうな」
  • 土塔ハジメ(どとう・はじめ)《天下逆上》の一人《凶拳彗星》の異名を持つ圧黄高校の筆頭ヤンキー。 勝利のためには手段を選ばない。勝つためなら何でも使う。それこそが彼にとっての正々堂々。 仲間にも話せないとある秘密を一人で抱え込んでいるようだ。「どんな手を使ってでも勝つ。それが、俺の正々堂々だ」
  • 桜川スイ 唯一実力のみで四天王の座を手にした圧黄の女ヤンキー。 本人はヤンキーに対してあまり興味がない。 何事にもやる気はないが、最低限の仕事はこなす。 人並みにオシャレであることを認める気はない。「ったく、だりーな。ヤンキーってやつは、とにかくめんどくせぇ」
  • フウ ザクラとハジメの幼馴染であり、圧黄四天王の一人。 ゆるふわで気だるげな見た目とは裏腹に中身はヤンキー。 自らがイメージする理想のヤンキー像はハジメの影響が強い。「俺の攻撃は風の速さだ!」
  • キン ザクラとハジメの幼馴染であり、圧黄四天王の一人。 鍛え抜かれた肉体のおかげで防御力には定評がある。 恵まれた体躯を使いこなすのが課題。 ただし生活は恵まれていないので倹約家。「相手が悪かったな。俺はどんな武器でも拳でも、たちまち跳ね返してしまう鋼の身体を持っている」
  • オンギョウ ザクラとハジメの幼馴染であり、圧黄四天王の一人。 才能にも身体能力にも恵まれなかったが、人一倍トレーニングを積んでいる。 身につけているものは全体的にボロボロ。貧乏だから仕方ない。 でも炭酸飲料が好き。「トレーニングしようぜ。服がボロボロになるまでな」
  • バンダナ 黒淵高校所属のヤンキー。いつも三人で行動しているうちのリーダー格。 強くなるためには強いヤンキーの舎弟になるのが近道だと思っている。 長いものに巻かれがちな性格。「強い人の舎弟になる。ヤンキーって、そういうもんだろ」
  • ネギ頭 黒淵高校所属のヤンキー。三人組のうちの一人。 ネギのような頭が特徴的。ヤンキーでいることが楽なのでそうしている。 典型的なファッションヤンキーだが、それを悪いとは思っていない。 その考え方は立派なヤンキーである。「ファッションヤンキーの何が悪いわけ〜?」
  • 地味男 黒淵高校所属のヤンキー。三人組のうちの一人。 言葉がなくてもヤンキーは通じ合える。 その点において彼は誰よりもヤンキーである。 彼が言葉を発するところを誰も見たことがない。「……! …………。……!!」

シマトリー参加高校

  • 黒淵高校 満身を打つけ創痍を受けても倒れることなかれ。 かつて猫丘区のヤンキーといえば黒淵が最強に強い高校だった。今では古豪と呼ばれて久しいが、その伝統を背負ったヤンキーたちが抱くプライドは最強に強い。しのごの言わずに真っ向勝負。純粋な力を求める正統派ヤンキーたちの集団。彼らは満身創痍になっても死ぬまで立ち上がり、拳を握り続ける。
  • 圧黄高校 喧嘩上等。武器はこの世のすべて。 何をしようが最後まで立っていたやつこそが最強に強いヤンキー。正々堂々という言葉の意味は勝った者が決める。喧嘩上等。武器になるものは全て使って天下を取る。頂点を望むならプライドすらも捨てる。それが、彼らのプライド。そして、鍛えた拳がトドメの一発になる。
  • 緑織農業高校 一の喧嘩には百の拳を、十の敗走には千の報復を。 農作業によって肉体を鍛え上げた硬派なヤンキーたちの集まり。猫丘区の食糧事情を一身に引き受ける高校。敷地内の広大な農地を耕す彼らの団結力は、他校とは一線を画す。彼らはあらゆる喧嘩を制するために圧倒的な指揮官を求めていた。やがて、待望の王は現れる。天下を取るために。
  • 青火総合芸術高校 新しい時代の夜が明ける音を打ち鳴らせ。 個性派のヤンキーたちが団結力をかなぐりすてて個性をぶつけ合う。蠱毒の如きヤンキー校。伝統的に青火芸術喧嘩祭で筆頭ヤンキーを決めるまでは内乱が絶えない。型にはまらないヤンキーたちの喧嘩は、いつだって常軌を逸している。新しいヤンキーの時代は、拳ではなく個性が切り開くのかもしれない。
  • 紫想学園 知性は無慈悲な武力の王。 紫想学園科学の叡智を集めたヴァイオレットタワーを根城にするインテリヤンキー校。ひとたび決意を固めれば完全無欠の策によって相手をねじ伏せる。彼らは研究を続ける。一時の天下より、永劫の天下を求めて。知性はいつだって武力を打ち負かす武器になるのだ。
  • 赤里襖高校 眠れる獅子は復讐の夢を見る。 表舞台にはめったに顔を出さない正体不明のヤンキー校。手を出さない限り、彼らが手を出してくることはない。裏社会との繋がりを持ち、ぶっ壊れたヤンキーたちが集うと噂される。この喧嘩都市で生き延びたいと思うなら、忘れない方がいいだろう。決して眠れる獅子を起こしてはいけない。

BOOK

純白と黄金

著者:夏目純白

イラスト:ももこ

キャラクター原案:らたん

ISBN:9784046808431

ようこそ喧嘩都市へ。
ここは思い出と約束の無法地帯。

《純白の悪魔》それは最強と称された少年の異名。
ヤンキーの聖地・東北で100人の敵を叩き潰した後でさえも彼のシャツには、返り血一つ存在しなかった。
数多の伝説と偉業によりその名は全国に轟き、遠くない未来に全てのヤンキーが彼の舎弟になるだろうと囁かれていたが……

ある日、彼は姿を消した。

時は流れ、ヤンキー全盛時代。
東京最大の喧嘩都市・猫丘区では第二の《純白の悪魔》を生み出すため、六つの高校が参戦する盛大な喧嘩が始まろうとしていた。
そんな狂騒の最中、一人のオタクの少年が猫丘区に降り立った。

名を安室レンジ。

かつて圧倒的な力で東北の頂点に君臨し、ヤンキーを引退した《純白の悪魔》だった──。

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