迷い猫に懐かれて、いつの間にか飼い主になっていた。
「拾ったんなら、ちゃんと責任を持たないとね?」

新世代型ぼっち男・温泉川理玖はある日雨の公園で、他校の有名な美少女・速水珠宇を見つける。
段ボールに入れられた捨て猫の前で、雨に濡れながらしゃがんでいる彼女の姿は、まるで二匹目の捨て猫みたいで──
「そっかあ。……あの子には、拾ってくれる人がちゃんといたんだね」
一匹の捨て猫を通して流されるように意気投合していった二人は、少しずつ互いの間合いに踏み込んでいく。
これは、一人でも生きていける二人が、それでも一緒にいる理由を探す日常小説。
製品情報
- 発売日
- 定価
- 814円(本体740円+税)
- サイズ
- 文庫判
- ISBN
- 9784046852922