人形剣士<ドールブレイブ>は絶ち切れない

5月25日発売!!
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林星悟
新人賞
最優秀賞
第14回MF文庫Jライトノベル新人賞最優秀賞受賞作、堂々刊行!
これは、とある審問官の監視記録が綴る人間と人形の、固く結ばれた絆の物語――。

Story

人形剣士ブレイスにはある疑いが掛けられている。奴は人形のリネットと共に魔獣を狩る独自の戦闘スタイルで名を馳せている……が、実はリネットが人間なのではないか、という疑いだ。本物の少女を操って戦っているのなら、それは攻撃魔法とされ重大な犯罪行為に値する。奴の悪行の証拠を掴むために私、ガルノー・ギルトフッド一等審問官は三ヶ月の間、監視任務に当たっていた。そんな中、世間を騒がせている「陽炎事件」の首謀者、幻術使いのバーズ捜索に同行することに。ブレイスの活躍もあり、事件は収束したが……それは、更なる陰謀の序章でもあった——。第14回新人賞最優秀賞に輝いた、決して絶ち切れることがない、二人の絆の物語。

Keyword

ガルノー「この作品のキーワードについて、頭脳派の私が直々に解説してやろう。一度しか言わないからよく聞け」ブレイス「頭脳派って自分で言うかよ、ガルちゃん……」

■攻撃魔法の禁止 今から百年前、このアリアファルマ大陸は魔族と呼ばれる軍勢と無数の魔獣で満ちていた。奴らの強大な力に対抗するため、大賢者なる人物が魔法を開発し、長い時間をかけて人類は魔族との戦争に勝利する。しかし、恐るべき破壊性と暴力性を有し、魔族さえ滅した攻撃魔法は、一歩間違えれば平和を脅かす兵器。万に一つも人間同士の争いに用いられることのないよう、禁止し、排除する必要があった。

■魔導審問会 攻撃魔法排除の方針の下、大陸全土に蔓延る攻撃魔導士を探し出して取り締まるべく、魔導審問会という国際機関が創設された。終戦から三十年の時を経た今も、平和を司る象徴として日々活動に勤しんでいる。我ら魔導審問会の目がこの世にあり続ける限り、人類は、攻撃魔法を使ってはならない。

ガルノー「というわけだ。我ら魔導審問会の崇高な理念は理解できたか?」ブレイス「へいへい、ご高説ご苦労なこって。じゃ、俺はリネットと遊んでくるから」ガルノー「お、おい待て貴様ッ! 勝手に私の傍を離れるな!」

Character

ブレイス・フロイドロック:人形剣士と称される魔獣ハンター。相棒のリネットと共に各地を冒険している。
アトリ・アデルフィール:審問官の姉をもち、自らも審問官を目指す少女。水の魔法を得手とする。
セヴェラナ・エッケベス:魔導審問会の審問補佐官。「陽炎事件」解決のため、ブレイスたちと共に捜査にあたる。
ガルノー・ギルトフッド:魔導審問会の一等審問官。リネットが人間であるという証拠を掴むため、ブレイスを監視する。
リネット:人形の少女。ブレイスが絶えず魔法で操作しているので、人間の少女らしい振る舞いをする。

Information

人形剣士ドールブレイブは絶ち切れない2
一等審問官ガルノーの決断
著: 林星悟イラスト:ニリツ

人形剣士ブレイスの次なる依頼、それは職人の街クオーヴルに迫る災厄の吹雪を止める為『吹雪の主』を倒すこと。だが、先の死闘でリネットの魔力が尽きて以降、ブレイスは満足に戦えずにいた。本来の力を取り戻すべくリネットを操る特訓を始めるが、なかなか思うように結果が出ない。そんな中、花火職人見習いのクロシェと出会う。彼女はある願いを胸に、花火の術を学びに来ていた。クロシェの願いが『吹雪の主』と結び付いていることに気づいたブレイスは更に特訓を熱を入れていく。しかし、未だリネットは思うように動いてはくれない。そして吹雪は無情にも街に迫り——。様々な思いが交錯する最優秀賞受賞の絆の物語、第二幕。

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人形剣士ドールブレイブは絶ち切れない
一等審問官ガルノーの監視記録
著: 林星悟イラスト:ニリツ

人形剣士ブレイスにはある疑いが掛けられている。奴は人形のリネットと共に魔獣を狩る独自の戦闘スタイルで名を馳せている……が、実はリネットが人間なのではないか、という疑いだ。本物の少女を操って戦っているのなら、それは攻撃魔法とされ重大な犯罪行為に値する。奴の悪行の証拠を掴むために私、ガルノー・ギルトフッド一等審問官は三ヶ月の間、監視任務に当たっていた。そんな中、世間を騒がせている「陽炎事件」の首謀者、幻術使いのバーズ捜索に同行することに。ブレイスの活躍もあり、事件は収束したがそれは、更なる陰謀の序章でもあった――。最優秀賞を受賞した、決して絶ち切れることがない、二人の絆の物語。

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