それは、他殺志願者の歪な生存の物語。
「──どちら様ですか?」「ひょっとして、浦見みぎりの知人ですか?」「……何、言ってるんだ? 浦見みぎりはお前だろ?」「私、記憶喪失なんです」"恋人の記憶"を失った浦見みぎりと、人格崩壊直前の淀川水面。二人は卑小な生のため、架空の恋人探しを開始する。
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